きみと繋げた雪明かり



***


「……星野さん、スマホなったよ」


「え、あ、本当だ。誰だ………てっ!?」


「ど、どうしたの?」



送られてきたメッセージは一応ともえちゃんからで内容は……



『見てるぞ』




……いや怖すぎるでしょ!?



四文字だけ書かれたそのメッセージ字は文字数は少ないのに、圧だけ異次元に放っている。



でも、このメールの通りだとしたら、



……ともえちゃんがどこかで見てるってこと…?


つまりさ、やらなかったら確定でバレるじゃん!?



なんってことだ…!



「星野さん、どうしたの?」



「いいいや、なんでもっ…!」



「そ、そう?ならそろそろ帰ろっか」



メールを見て明らかに動揺しだした私を見て、岬木くんも怪しく思ったようだ。


そりゃそうか、メール見た瞬間に急にテンパり出す奴なんてあんまりいないだろうから。



えー……、でもあれをやるのは…



…でも、ともえちゃん見てるかもしれないし、やらないとバレるっ…!



「星野さん?」



私が立ち止まっているのを心配してか、岬木くんは私の顔を覗き込んできた。



……ええい、もうやけくそだ!
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