きみと繋げた雪明かり
憂目
ばれました?
岬木くんと出かけてから1週間。
なんと、遊びに行ったときから翌日、風邪を引いてしまい長引いて1週間登校できないでいた。
一応久々の学校なんだけど…心配してくれる同級生もあんまりいないしね…
少し憂鬱な気分になりながらも校門に入る。
上靴に履き替えて、いつもの自分のクラスに行くまでの廊下を歩く………けど、
「ほら、あれだよ…光と…」
「地味なくせによくやるよね…」
……なんだかいつもより視線を感じるような。それに、光って岬木くんのことだよね…?
なんだかすれ違う人みんなにじろじろと見られ、私がなにかしたか、と疑問にもなるし少し気持ち悪い。
出来るだけ早めに歩いて教室に入ろうと扉を開けると、
「夜宵ちゃん…」
「杉田くん……?」
杉田くんが私の近くまで来たけれど、その顔はいつもの感じとは比較にならないくらい深刻そうで。杉田くんのそんな顔は見たことがなかったから、少し新鮮だった。
「……ごめん、来たところ悪いんだけどさ、ちょっと来て」
「え?ちょ、杉田くん…!?」
急いでどこかへ入る杉田くんの背中を必死に追いかける。