きみと繋げた雪明かり
やまない嫌がらせ
例の写真流出から3日。
意外とそこまで、と思ったがたまにヒソヒソと私に向かって何かを言ってる人がいたり、ぶつかられるときはまだあるから、完璧にこの炎が鎮火されるのは遠そうだ。
…同じ学年に信頼できる友達もなかなかいないから、相談なんてできない。家族なんてもってのほか。
これ以上迷惑をかけたくないしね。
今は昼休み中でみんな友達とお弁当を食べていたり、人によっては食堂で何かを食べている人も。
クラスにいる人はいつもの3分の2くらいだ。
私はもともと一人で食べていたから、孤独には結構慣れているんだけど、最近の件のせいで教室もなかなかに居心地が悪い。
杉田くんも心配してくれるけど、あまり関わっていないのに私の愚痴ばっかり聞かせるのは申し訳なさすぎる。
もやもやとする気持ちを一掃させようと、自販機で買ったお茶のペットボトルを一口飲んだ。
……はぁ、身に染みる。
食べ終わった空のお弁当箱を片付けようと、カバンのチャックを開けた時、
「—星野さん、誰かが呼んでるよ?」
「え?」
クラスメイトだけれど、あまり関わったことまでない子が私を呼んだ。