きみと繋げた雪明かり


***


「あの……ここって…」


「ここだったかな…じゃあ、友達いると思うから!!」


「え?ちょっと、待っ…!」



連れてこられた瞬間、小柄な女の子はささっと走ってどこかに行ってしまった。


ここって……、中庭…?しかも結構裏の方の…



小柄な女の子の後ろについていっていたら、着いたのはあまり人気のないう庭。


……最高に嫌な気がしてきた。



流石の私でも、なんなこの先の展開が読めてきたような——



「……ほんとにきた、もしかして頭悪いのかな?」


「マジで〜?そんなんで副会長が務まるとかやっば」




少し戸惑っていたら、後ろの方から二人分の声が聞こえたような気がした。



…というか、いる。



「…っと、そんな怖い顔しないでよ。あたしらはちょっと聞きたいことがあるだけ」



二人とも髪をくるくる巻いて、校則的にあまり良くないメイクとかも遠慮なくしている。



そして、副会長というあの件と結びつく言葉……間違いない。



———岬木くん過激派の方だ…!



「あんた、なんで呼び出されたかわかるよね?それわかってないと、マジモンの悪女だけど」



「……岬木くんのこと、ですよね」



悪女、と言う言葉はよくわからないけど、とりあえず岬木くん関係なことは確かだろう。
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