きみと繋げた雪明かり
1人の女子生徒が急に声を荒げ、私に向かってなにか落としてきた、と感じた瞬間、
…全身から冷たい感触がした。
…って、嘘でしょ…?!
「あはは、うん、あんたはやっぱ水被ってる姿がお似合いだわ」
「んじゃ、あたしら授業始まるから戻るわ」
「え、待っ……!?」
校舎まで結構早めに走っていく2人を追いかけようと思ったけれど、こんな状態で授業を受けられるはずない。
多分火をつけてもっと嫌がらせは加速するだろう。
え、ちょっと、どうしよう………
季節的に結構寒い時期、全身にかぶった冷たい水。
制服もびっしょりと濡れてシャツが張り付いてるからすごく気持ち悪い。
それにさ、
……下手したら凍えて凍死するよ…!?
ど、どこかこんな見た目の人でも受け入れてくれる場所…!
けど、見た目は結構な変人だ。
そこから5分ほど、考えた中で突然にひらめいた。
…そうだ、保健室。
保健室なら生徒もそんないないはずだし、替えの服もあるかもしれない。
なにより、こんな状態で受けられないし……やむを得ない。
「ここままここにいても凍死まっしぐら……」
……腹を括ろう。