きみと繋げた雪明かり



「…というか、なんでここが…」


「授業始まったら夜宵ちゃんいないし、昼休みどっかに呼び出されてたからなにかあったのかなって。…いろいろ探しまくった」


「ご、ご迷惑をおかけしました…」



「こっちこそ。俺でごめんね?光ちょっと今動けなくて」



「そ、そんな事ないよ…!」



きてくださってただけでも感涙レベルなので…!


それにわざわざ休み時間にまで。優しすぎる。


私が謎に感動していると、杉田くんは安心したのか一呼吸ついた。



「…どう?授業戻れそう?」


「あ、うん。7限からいくと思うよ」


「そっか、よかった」


でもまさかこんな事で2時間分の授業を欠席することになるなんて…


まだ成績に響かないラインだとは思うけど。それでも一応今年は無遅刻無欠席貫いてたから…


そのあと、少しだけ落ち着いてお話をして杉田くんは授業に戻ることになった。



「——んじゃ、待ってるよ。じゃあね」


「うん、またね」



わざわざありがとうございましたっ…!!


杉田くんが教室に戻るのを確認した後、再度保健室に戻った。


とりあえずこれ以上の欠席は避けなければ…!
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