きみと繋げた雪明かり
***
「ねえ、忠告したよね?」
「…………」
……完璧にデジャヴだ。
この人たちの監視能力は優秀すぎる。どこを見渡したって、昨日は誰もいなかった気がするんですけど…
……あれか、部下いるのかな。
「せっかく格の違いをわからしてやったのに、何、今度は熱湯でもかけられたい?」
さ、すがに熱湯はこの季節でも死ぬっ……!!
やけどの傷は一生傷になりかねん。
ちなみに今はどこかの事件を彷彿とさせる昼休みだ。本当にデジャヴ。
「……ねえ、本当にうざいんだよ。副会長だからってなに?地味な癖に目立とうとするんじゃねえよ」
「光くん、お前のこと。奴隷くらいにしから思ってないと思うよ?まあそれでも感謝しなきゃね」
少し黙っていたらあっという間に悪口大会。本当は怖いし嫌だ。私だってこんなの言われて喜ぶわけないのに。
私は他の人よりちょっと打たれ強いだけで、傷つかないわけではない。
ほんとうに、いやだっ……
言っちゃうと、もうほぼストレス発散のための道具じゃん……!!
…誰か、助けてよ———
「ねえ」
「……っ⁉︎」
その時、誰かの声が聞こえたと思ったら、目の前の女子の顔が急に真っ青になっていく。