きみと繋げた雪明かり
「ほら、謝ってよ。言っとくけど、これれっきとしたいじめだからね?早く」
岬木くんがそう言った瞬間、女の子2人の目から沢山の涙が一気に溢れ出した。
ぽろぽろと涙が流れているときも可愛いって思っちゃうんだよな…
顔面は本当に可愛いから。
「ご、ごめんなさいっ……!!!」
「い、いや……」
おそらく岬木くんが怖すぎて涙をたくさん流しながら謝ってくれる女の子たちを見てるほうもなんだか可哀想になってきた。
でも、なんだか全ての真相が解けてすっきりした感じもあった。
「二度と関わらないで、星野さんにも、俺にも」
「は、はいぃ……!!」
最後に岬木くんは見たことないくらい怖い顔で女の子たちを見てからそう言った、そして、
その返事をした瞬間、女の子たちには全速力で本校舎の方に走り去ってしまった。
は、速………
「ごめんね、星野さん。今まで何もできなくて……」
女の子たちがどこかに行った瞬間、岬木くんはいつもどおり優しい彼に戻って眉を下げた。
な、なにか岬木くんの本気を見た気がする……
「いや、私の方こそごめん。こんなことに巻き込んで……」
うん、もともとは全部私のせいだ。
岬木くんはなにも悪くないはず。