きみと繋げた雪明かり
…告られ、ました?
***
「…………し」
「え?なにどうしたの夜宵ちゃん。光に告られたとか?」
後ろから聞こえた男子にしては高めの明るい声。
なぜかその時そばにいた杉田くんに否定もできず、頷いてしまった。
「な、んで……」
なんで私なの……本当に。
「……え、まじで?あの光が?」
杉田くんも予想外、と言ったところかただでさえ大きい目をさらに丸くして驚いている。
あれから、あの告白がなんだか照れ臭くて気まずくて、少し「あ…あ…」みたいな人じゃない言葉を話してから逃げ出してしまった私。
放課後になり、やっと人の言葉を話せるようになったけど未だに衝撃が隠せない。
……いやいや、だってあの完璧人間岬木くんが私を好…きだなんて…
「う、わあああああ…!!助けて…」
「あー…、はいはい。なんかあったら聞くよ?」
そう言って、杉田くんはほぼ誰もいない無人の教室で、私の席の前に座った。
杉田くんが好かれる理由がなんかわかった気がした…
「…いや、だって。なんで静野くんがこんな私を…」
「もー、夜宵ちゃんったらネガティブやめやめ。光が好きになるくらい素敵な女の子だったってことだよ?つまりは」
杉田くんはそう言ってくれるけど、本当に実感が湧かない。