きみと繋げた雪明かり
告白
星に誓って
「……あの、星野さん」
「ごめん、ちょっとよばれるか、らっ……!!」
そう言って素早く廊下に出て行く私。
もちろん呼ばれているなんて真っ赤な嘘。
はぁ……何回目なんだ。こうやって彼を避けるのは。
告白されてから少し経って、自分もそろそろ面と向かって岬木くんと話したいと思っている……が、
顔見ちゃうと変に意識しちゃうから、全然話せないんだよ……!
そんなわけで、かれこれ最近彼と目があったり話しかけられたりすると逃げてしまうのだ。
ちなみに杉田くんからはほぼ呆れながら笑っている。これが地味に辛い。
***
「ありがとうございましたー」
生徒会が終わり、いつものようにともえちゃんが私によってくる。本当にかわいい。
「さ、星野さんはじめよっか」
「う、うん……」
椅子に座って今日の書類の内容をできるだけ見て、岬木くんを意識しないようにしているけど。
……なにか横からとてつもない圧と視線を感じる……!!
ちらっと横を見てみると、そこには表情筋は崩さずにニコっと効果音が高そうな笑顔を浮かべている岬木くん……だけど、そこからなんとも言えないものを感じる。