きみと繋げた雪明かり
「…星野さん、行こっか」
「は、はい……」
怖い、わからないけど何故か怖い。
***
「びっくりした?」
「な、何が…」
「俺が星野さんに告白して」
かなり暗い道を岬木くんと2人で歩いていると、岬木くんの方からそう聞かれた。
…いや、びっくりするに決まってんじゃん。あの岬木くんにされたら…
「するよ…それは」
「うん、…でも、まさかこれまで避けられるとは思わなかった」
「あはは…それはごめん……」
顔を見るたび意識しちゃうから、なんて言えるわけないでしょうが……‼︎
告白なんてされたことなかったし…
はぁ、と一呼吸置いてから周りを見渡す。
結構寒くなってきたよな……白い息も見えるし…
街灯と周りの家の明かりだけで照らされている道路は、なんとも言えない儚さが出ていた。
私今薄着だし、寒い……
私がぶるぶると寒そうに身を震わせていると、岬木くんが少しだけ考え込んでから提案した。
「星野さん、今日何か予定でもある?」
「え?いや、ないけど……」
急にどうしたんだろうと思いながら岬木くんのほうを見つめる。