きみと繋げた雪明かり
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「はい、じゃあ文化祭の出し物を決めたいと思います」
学級委員がその言葉を言った瞬間、クラス中から歓喜の拍手が巻き起こった。
やっぱりみんな、楽しみなんだなぁ…
私も人のことは言えないけど…
自分もいつもの日常とは打って変わって、心の中ではすごくドキドキワクワクした気持ちになっていることがわかる。
「なにか、案があったら挙手を……」
「…はい、いいですか?」
は、はや……
1番に手を挙げた人は小さくてキュートな見た目をしている、手芸部の小町さんだった。
クラスではそこまで率先して目立たない方だったから1番に手が上がったのは少し意外でもある。
仕切る学級委員が「はい、どうぞ」と言い、みんなが小町さんへと耳を傾ける。
「私的には劇をやりたいんです」
劇?
私と同じように、あまり想像のつかなかった劇と言う提案にみんなが興味を持った。
「生徒会の方ならご存知されるかもしれませんが、同じ出し物が3つ以上学校で被ったら、抽選になるんです。だから喫茶店等は人気なので埋まりやすいかと……」
小町さんの言葉に納得した。
たしかに、飽きられるのを防ぐため、全く同じ感じの出し物が3つ以上希望が出たら抽選になることになっている。
たしかに去年も喫茶店希望のクラスが多かったような…