茶柱
朝露が空も大地も反射させた日
茶柱が立っていた
陽気な空には
カンカンに照った太陽が
こちらを見下ろしていた
サーッと吹く風に踊る柳が
心地のいいメロディを奏でている
心穏やかに茶をすすり
最後まで立っている立派な柱を
茶器の底に残した
柳は動物達とセッションを始めた
私も混ざる
服がはだけたのも気にしない
夜は満月
二兎を追うように手を伸ばす
指先が少し月に触れた
今日は茶柱が立っていた
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