有り ふれた 人生
いつかは
日本へ戻ってから
お互いの立場について
話しをすることはなかった。
佑未も靑も
お互いにバツイチなのは
わかっていたが
その理由は知らなかった。
今日は、靑と一緒に
食事をとなっていた。
待ち合わせの場所に靑は
来ていなくて
携帯を、見ると
《ごめん。少し遅れる。》
と、来ていたので
《了解。先に食べてます。》
と、送り注文する。
料理が来て食べていると
後ろの席
余裕あるくらい離れているのだが
周りに人がいないからか
話しが聞こえてくる。
どうやら、靑と同じ職場?の
人達のようだ。
「髙山さんがいてくれて良かった。
あの人の話術で怒り心頭だった
相手も髙山さんをたててくれて。
このクアラ・ルンプルの
仕事終わったら
課長飛ばして部長と言う話も出て
いるらしい。」
「そんな髙山さんの汚点が離婚ね。」
「まあ、男と女 色々あるだろう。」
「まして、あの容姿だから。」
「若気の至りか?」
「奥さんとしたら、許せなかったの
だろうな?一度の過ちだとしても。」
と、聞こえて
私は、手にもつフォークを
落としてしまった
❛ カチャーン ❜
直ぐにスタッフが来て
変えてくれた。
「ごめんなさい。
ありがとう。」
と、お礼を言い
落ち着く為に一度目を閉じ
深呼吸をする。
靑は、した側
私は、された側
その事が
大きく佑未の中に入り混んだ。