有り ふれた 人生

息 子 ❛ 淳 ❜


「マ〜、パ〜∝∈∇∅≯⊕」
「佑未、おはよう。」
「クスクスっ。靑、おはよう。
    あきにやられた?」
「ああ。あきが起こしてくれた。」
と、靑が淳の頭を撫でながら言うと
「マ〜?パ~√∑∆∅⊕≯≦」
「淳、ありがとう。」
と、言うと
淳は、嬉しそうにしていた。

私と靑は、まだ、入籍はしていない。

淳が、生まれて7ヶ月の時に
ミルクを噴水のように吐いて
熱も高くて
初めての経験にプチパニックに
なった佑未が
靑に電話して
「どうして、そばにいないのよ!!」
と、怒鳴ったらしい。

本人は、まったく覚えていない
みたいだが·····

靑も、富良野市には無理だが
北海道支店に異動を出していた。

随分前から異動の願いをだして
いたらしいが
中々、受諾して貰えなくて
やっと許可がでた。

佑未は、申し訳なくて
何度も話し合いをした。

お互いに譲れるもの
譲れないものがある。

佑未は、富良野市
靑は、佑未と淳
それなら、話しも早い。

マンションは、3LDKに変えて
暮らしている。

佑未の両親や靑の両親も
遊びに来てくれる。
靑の両親は、籍の事はまったく
気にしていなくて
娘のように接してくれている。
荒砂の両親とも仲が良い。

それと、なぜか····

休みの日には·····

❛ ピンポ~ン ❜
と、来客を告げる音に
ちと嫌な顔をする靑

それを見て笑っていると
靑からでこピンされて
「いた。」
と、言いながら
まだ、笑っていると
靑が玄関を開けて
「おはようございます。」
と、言う藤吾に
「おはよう ございます。
頻繁に来なくて良いのに。」
と、言う靑。
と、言っていると
「おじ?∈‰≯≦≤±」
と、淳が玄関にやって来て
藤吾に上がれと言っている。
「では、おじゃまします。」
と、淳と一緒に行く
藤吾を呆れてみている靑の手を
取り一緒にリビングへと行く。
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