君がいた。
人は、傷だらけで倒れている。




私は、ただ、見ていた。




もう、動けない。





私の背中をなぞってきた人がいた。






「ボクは、幸せ。」





その人が、書いた言葉だった・・・・・・。




「だって、ここにいるっ!」






私が、大きな声を出せば、




町は、洗濯機のようにぐるぐる!ぐるぐるぐー!



回り出した!




「ふう!すっきりしたわい!」




その声は、優しくって、穏やかだった・・・・・・!




「地球の皆さんには、申し訳ない。地球シャンプーじゃないと、地肌の汚れが、神様のわしの髪の毛は落ちない。ひいじいさんが、言ってたんだ。人生で、初めてシャンプーしたっ!生きてるって!いいぞぉ~っ!ありがとぉーうっ!」


「わかったよ!わかったよっ!文句言ったら、いけないね。死にたいなんて、すぐ言ったら、いけないね・・・・・・」



私、言いそうだった!





目を開ければ、目の前には、血だらけの虹が、咲いていた。





悲しい顔、痛い顔、ちっとも見せないで、笑って言ったんだ!




「ここにいるよ!」




言ってくれたんだ!



涙をこらえながら。








終わり🌍️🧴
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