恋のウイルス溺愛不可避


「心配してくれてありがとうございます。でも私は大丈夫なので!むしろ先生を守りたいです!」


ラブウイルスに該当しないとはいえ、こんなに美人さんなんだもん、きっと気苦労も多いはず。


「はぁ、もう……なんていい子なのっ!!」

「わあっ!?」


今度はほっぺをすりすり。

ううっ、すべすべ……。

先生は、いつも私に「かわいい、好き」って抱きついてきたり、頭をなでてくる。

私なんか、先生に比べたら米粒なのに。
 
27歳なのに、いい意味で年の差を感じないし、むしろ友達感覚で話せるから、お姉ちゃんがいたらこんな感じなのかなって。


前にポスターを貼るお手伝いをしたことがきっかけで仲良くなったんだけど、ここまでスキンシップの激しい人だなんて、予想外。


「それで先生、何か用があったんじゃ」

「ああ、そうだった!ごめんね、話脱線しちゃって。明日なんだけど、何か予定あったりする?」

「あ、明日ですか?」


明日は……雑誌ゲットっていう大事なミッションが……。


「生徒の間でも話題になってると思うんだけど、明日一日、うちでドラマ撮影があるのね?一応何かあったときのために、保健室にいてほしいって言われてるんだけど、良かったら私をサポートしてくれないかしら?」

「えええっ!?」
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