私と貴方の秘密の一年間
「すぅ…………はぁ…………最高」
「…………流石に今の私では、煙草をこの世から抹消する事は出来ないな」
「喫煙者全員を敵に回すような発言しないでくれない?」
「それより、先生ってそんなにニコチン依存症でしたっけ?」
「まぁ………最近なぁ、色々あり過ぎて」
「そうなんですねぇ」
色々って何だろう。学校行事とかで先生達は忙しそうではあるんだけど、それの事かなぁ。
…………煙草を吸っている先生がかっこいいから、煙草を抹消するのはやめよう。
「校庭もピンク色ですね」
「桜の季節だからなぁ。見ている奴らはいいが、事務員の事を考えると迷惑な季節だよな」
「真顔で言わないでください」
まったく、この先生は何でこうも素直に感動とか出来ないんだろう。もっと色んな物に興味を持てば、死にたいなんて感情は持たなくていいのに…………あ。
「先生」
「ん? なんだ?」
「明日学校休みなので、一緒にお花見しませんか?」