私と貴方の秘密の一年間

「…………まぁ俺的にはガリガリ女より、今のお前のように。少し肉着きがいい女の方が好きだけどな」
「っ!!」

 ちょ、な。い、いきなり後ろから抱きしめられた。背中に先生の体温、耳元で話さないでよ、息が耳を掠めるんだけど。うぅ、心臓の音が聞こえませんように!!

「まぁ、肉が付いたのが腹ではなく、もっと上にある二つのふくらみだったらもっと良かったという言葉を君に授けっ――――もうお前のパターンは見切っている!! いつものように殴られてたまるもんか!!」
「この変態教師!!!!」
「その変態教師が好きな変態生徒さん。手を上げてください?」
「はぁぁぁぁぁぁぁあい!!!!!!!」
「…………そこは元気に手を上げるんかい」
「好きなのは仕方がないので」

 まぁ、変態という所は否定したいですけどね!!! って、あれ。先生、何か机に隠してる。そういえば、教師も今日健康診断だったな。予定表の下の方に書かれていたような気がする。

「先生は結果どうだったんですか?」
「……………………」

 一気に顔が青くなったな。もしかして、なにかに引っかかったのかな。先生最近煙草すごい吸っているから、肺かな。
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