俺が、好きになっちゃダメ?

「やっぱり、雫のお母さんのフルーツタルトは、いつ食べても美味しいね!」



夏芽が満面の笑みを浮かべている姿は、すごく可愛い。


奥二重の瞳がニコッと細くなり、ますます優しい顔になって、桃色の頬はもちろん健在で妖精みたい、と思う。



「ふふっ、お母さんが言ったら喜ぶよー」



タルトを食べ終えて、そのままだとカスタードクリームがコントローラーについてしまうので、一度べとべとになった手を洗ってからゲームの準備をする。



「久しぶりだねえ、2人で一緒にゲームやるの」



「うんうん!」



2人で一緒に楽しいことをやると、プラスな気持ちは2倍になるっていう言葉はあるけれど、夏芽と一緒だと本当だなぁと思ってしまう。




< 21 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop