俺が、好きになっちゃダメ?
お待ちかねのデザートがやってきた。
デザートは、マンゴーやパパイヤといった、トロピカルフルーツがたくさんトッピングされたアイス。
「うわぁ〜、美味しそう!」
夏芽が、目を輝かせている。
「色合いがすごく綺麗だよ! 食べるのがもったいなーい!」
明日香ちゃんは、スプーンを持ってプルプルしている。
「おーい明日香。そんなふうにしてると、溶けるぞ」
「え〜、だって昴。これ、すごく綺麗だもん。まるで、スイーツのランプだよ!」
「なんだよ、スイーツのランプって。じゃあ、真っ暗にしてもらうか?」
「もー、例えだよ例え!」
鮎川くんと楽しそうに話していたけれど、すぐにスプーンですくって、アイスやフルーツを食べ始めた明日香ちゃん。
わたしも、マンゴーとアイスを同時に頬張った。
「おいしー!!」
あまりの美味しさに、わたしも声が出た。
横をチラリと見てみると、木嶋くんが急に声を出したことでびっくりしたのか、わたしをじっと見ている。
うわ、恥ずかしい……。