甘く、溶けるように。

ちょっと不安になっていたけど、どうやらそれは心配無用だったみたい。



「……ふっ、真中さんほんと面白いね」



「…っ、そ、そう?」



小さく笑って、私を見つめ返してくれる芹沢くんに、ドキリと心臓が跳ねる。



こういうときにふと見せる芹沢くんの優しさとかが、思ったよりダメージを受けるようで。



意識せずとも頬が熱くなっていくのを感じ、慌てて手で仰ぐ。



「いやぁ、今日は熱いね??」



「最高気温9℃らしいけど」



う〜〜!もう、男子に免疫ないとやだ。



ちょーっとイケメンに微笑みかけられただけで、こんなんになっちゃう。
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