甘く、溶けるように。

リア充の権化と言っても過言ではない。



そんな彼が私を助けてくれたのは、私がいた場所がアルバイト先の目の前だったからだそう。



店じまいをしようと外に出たとき、とても大丈夫とは言い難い状態の人を発見して、慌てて助けてくれたらしい。



今はもう泣き止んで、もらったあったかいココアを飲んでいるところ。



どうやら芹沢くんのアルバイト先はオシャレなカフェということで、ありがたくご馳走になっていた。



「芹沢くん、お店の後片付けしなくてもいいの…?」



私が来ちゃったから、お仕事出来なくなっちゃってるんじゃ…。
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