お姫様達は王子様と永遠に
「ほら、美弥困ってんじゃないすか。颯先輩って、性欲異常なだけじゃなくて、独占欲も異常なんすね」
ついに麻美のケタケタ笑う声が聞こえて、颯が、口を尖らせた。
「人を駄々っ子みたいに言いやがって……」
(だって、駄々っ子じゃない……)
颯が、黙ってパソコンに向かい始めると、すぐに、電話がかかってくる。私が受話器をあげようとしたら、颯が、先に受話器を上げた。
(えっ……嘘でしょ)
目を丸くした私に、千歳も大きな二重瞼をさらに見開いている。
「はい、安堂不動産 企画営業第一課の安堂です」
(安堂不動産の安堂って……)
耳をすませば、わずかに颯の電話相手の戸惑う声が、聞こえてくる。
「はい……そうです。安堂颯と申します。えぇ……はい……ん?……綾乃ですか?」
私は、慌てて手帳を覗き込む。手帳には、新作のシステムキッチンの材料を仕入れている松原工業の部品部の方との打ち合わせと記載が、されている。
私は、颯に目で合図すると、目の前の電話の受話器を指差す。
颯は、チラッと私を見たが、すぐに視線を元に戻した。
「綾乃は、席を外してますので、僕が、対応します」
私は思わず、凄い勢いで颯の方を向いたが、颯は知らんぷりだ。
(ちょっと!颯)
ついに麻美のケタケタ笑う声が聞こえて、颯が、口を尖らせた。
「人を駄々っ子みたいに言いやがって……」
(だって、駄々っ子じゃない……)
颯が、黙ってパソコンに向かい始めると、すぐに、電話がかかってくる。私が受話器をあげようとしたら、颯が、先に受話器を上げた。
(えっ……嘘でしょ)
目を丸くした私に、千歳も大きな二重瞼をさらに見開いている。
「はい、安堂不動産 企画営業第一課の安堂です」
(安堂不動産の安堂って……)
耳をすませば、わずかに颯の電話相手の戸惑う声が、聞こえてくる。
「はい……そうです。安堂颯と申します。えぇ……はい……ん?……綾乃ですか?」
私は、慌てて手帳を覗き込む。手帳には、新作のシステムキッチンの材料を仕入れている松原工業の部品部の方との打ち合わせと記載が、されている。
私は、颯に目で合図すると、目の前の電話の受話器を指差す。
颯は、チラッと私を見たが、すぐに視線を元に戻した。
「綾乃は、席を外してますので、僕が、対応します」
私は思わず、凄い勢いで颯の方を向いたが、颯は知らんぷりだ。
(ちょっと!颯)