お姫様達は王子様と永遠に
「……はい……え?オプションの棚の素材ですか?抗菌素材?ステンレス?」
颯は、眉間に眉を寄せながら、企画書をめくっている。
「……あー……後で僕が綾乃に聞いてご連絡してもいいですかね?」
(もうっ、颯!)
私は、メモ帳に『電話代わって』と書くと、
颯の目の前に突き出した。
「は?何で綾乃じゃないかって?てゆうか、何でそんなに綾乃と話したがるんですか?」
(仕事なんだから当たり前でしょ!)
相手の声は、ハッキリと聞こえないが、颯は、不機嫌を露わにしている。やきもきしている私を眺めながら、千歳が、冷めた顔をして、コーヒーを啜り、麻美は、やれやれと肩をすくめると、もはや我関せずで、ひたすら見積書と格闘している。
「担当だから?ふぅん……あと、失礼ですけど、綾乃に個人的な感情とかおもちじゃないですよね?」
電話の向こうから、盛大なため息が漏れ聞こえてくる。私は、堪えきれずに電話を颯から取り上げた。
颯は、眉間に眉を寄せながら、企画書をめくっている。
「……あー……後で僕が綾乃に聞いてご連絡してもいいですかね?」
(もうっ、颯!)
私は、メモ帳に『電話代わって』と書くと、
颯の目の前に突き出した。
「は?何で綾乃じゃないかって?てゆうか、何でそんなに綾乃と話したがるんですか?」
(仕事なんだから当たり前でしょ!)
相手の声は、ハッキリと聞こえないが、颯は、不機嫌を露わにしている。やきもきしている私を眺めながら、千歳が、冷めた顔をして、コーヒーを啜り、麻美は、やれやれと肩をすくめると、もはや我関せずで、ひたすら見積書と格闘している。
「担当だから?ふぅん……あと、失礼ですけど、綾乃に個人的な感情とかおもちじゃないですよね?」
電話の向こうから、盛大なため息が漏れ聞こえてくる。私は、堪えきれずに電話を颯から取り上げた。