お姫様達は王子様と永遠に
「あ、颯い居た居た……って、何この変な雰囲気?」
ピンヒールを鳴らしながら、事務所に入ってきた実花子が、目を丸くしている。
「ね、千歳、これどゆこと?」
「あーこれね、颯先輩のしょうもない嫉妬と独占欲の賜物」
「北沢っ、黙れ!」
実花子が、腕組みすると、颯を見下ろした。
「ちょっと颯!いい加減にしてよね!そろそろ副社長室に戻って!」
「実花子まで、怒んなよ……」
「あのね、お気に入りの野良猫が、せっかく帰ってきて舞い上がるのは分かるけど、身籠もってる猫なんて、はっきり言って、世の中の独身男からしたら、何の興味もないわけ!わかる?!」
(え?私って……世の中の……男性から何の興味も……)
千歳が、クククッと笑うのと、麻美が、吹き出したのが同時だった。
「実花子さん……ひ、ひどい」
「何よっ!野良猫!本当の事でしょうが!颯も聞いてた?颯の身籠もり野良猫なんてね、颯以外、誰もいらないの!」
颯は、暫く瞳をパチクリしていたが、ニヤリと口角を上げた。
「気持ち悪いわねっ、何?」
「だからさ、ようは、美弥が、俺のモンだって周知されてるって事だよなー」
体を椅子の背もたれに預けながら、颯が首の後ろに両腕を組んだ。
「え?今更、気づいたんすか?」
「まあな。そっかそっか。で?実花子、何の用?」
途端に颯が、上機嫌になる。
ピンヒールを鳴らしながら、事務所に入ってきた実花子が、目を丸くしている。
「ね、千歳、これどゆこと?」
「あーこれね、颯先輩のしょうもない嫉妬と独占欲の賜物」
「北沢っ、黙れ!」
実花子が、腕組みすると、颯を見下ろした。
「ちょっと颯!いい加減にしてよね!そろそろ副社長室に戻って!」
「実花子まで、怒んなよ……」
「あのね、お気に入りの野良猫が、せっかく帰ってきて舞い上がるのは分かるけど、身籠もってる猫なんて、はっきり言って、世の中の独身男からしたら、何の興味もないわけ!わかる?!」
(え?私って……世の中の……男性から何の興味も……)
千歳が、クククッと笑うのと、麻美が、吹き出したのが同時だった。
「実花子さん……ひ、ひどい」
「何よっ!野良猫!本当の事でしょうが!颯も聞いてた?颯の身籠もり野良猫なんてね、颯以外、誰もいらないの!」
颯は、暫く瞳をパチクリしていたが、ニヤリと口角を上げた。
「気持ち悪いわねっ、何?」
「だからさ、ようは、美弥が、俺のモンだって周知されてるって事だよなー」
体を椅子の背もたれに預けながら、颯が首の後ろに両腕を組んだ。
「え?今更、気づいたんすか?」
「まあな。そっかそっか。で?実花子、何の用?」
途端に颯が、上機嫌になる。