【受賞】幼妻は生真面目夫から愛されたい!
(駄目だ……。耐えろ、俺。今は、普通にオリビアと話をしているだけだ)
それでも一度溜まった熱を冷ますのには、時間がかかる。
アトロに心の中で謝罪しつつも、隣に可憐な妖精のようなオリビアがいるのであれば、やはりオリビアに気をとられてしまうのだ。
(今日の髪型も可愛いな。彼女はこうやっておろしている髪型のほうが似合う)
今日のオリビアは、両脇を少し編み込みにしているハーフアップの髪型である。彼女が動くと、毛先がふわふわと踊るように見えて、つい捕まえたくなってしまう。
(それに……)
クラークの視線の先が、彼女のドレスの胸元を捕らえた。
(柔らかかったな……。オリビアは気づいていなかったのか? 俺の腕に胸が当たっていたことに)
あまりにもじっと見つめてしまったのかもしれない。
オリビアもクラークの顔を見つめてきた。
「旦那様、どうかされました?」
そう問うてきたオリビアを、つい抱きしめたくなった。
抱きしめたくなっただけで、抱きしめてはいない。それはクラークの理性が勝った。
脳内のどこかにアトロがいる。
それでも一度溜まった熱を冷ますのには、時間がかかる。
アトロに心の中で謝罪しつつも、隣に可憐な妖精のようなオリビアがいるのであれば、やはりオリビアに気をとられてしまうのだ。
(今日の髪型も可愛いな。彼女はこうやっておろしている髪型のほうが似合う)
今日のオリビアは、両脇を少し編み込みにしているハーフアップの髪型である。彼女が動くと、毛先がふわふわと踊るように見えて、つい捕まえたくなってしまう。
(それに……)
クラークの視線の先が、彼女のドレスの胸元を捕らえた。
(柔らかかったな……。オリビアは気づいていなかったのか? 俺の腕に胸が当たっていたことに)
あまりにもじっと見つめてしまったのかもしれない。
オリビアもクラークの顔を見つめてきた。
「旦那様、どうかされました?」
そう問うてきたオリビアを、つい抱きしめたくなった。
抱きしめたくなっただけで、抱きしめてはいない。それはクラークの理性が勝った。
脳内のどこかにアトロがいる。