【受賞】幼妻は生真面目夫から愛されたい!
 彼女が離れてくれたおかげで、クラークはなんとか感情を自制する。
(落ち着け、俺。耐えろ、俺)
 オリビアはぱっとクラークから離れ、ワゴンの方に向かうと、水差しからグラスに水を注いでいた。
「どうぞ」
「ありがとう」
 水を受け取った時に、思わずオリビアの手に触れてしまった。
(耐えろ、俺……)
 そう思いながら、クラークは手渡された水を一気に飲み干した。
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