【受賞】幼妻は生真面目夫から愛されたい!
「鼻で息をしろ」
 クラークは、困ったような微笑を浮かべていた。
 初めての濃厚な口づけによって、オリビアは呼吸の仕方を忘れそうになっていた。それをクラークは言葉にしているのだ。
「だが、俺はここにも口づけたい。君の全てを味わいたい」
「ひゃっ」
 クラークは、彼女の耳朶にも舌を這わせる。
 すぐ側から彼が舐め上げる音が聞こえてきて、ざわわとした感覚がお腹の下の方に走る。
 彼の口づけは首元から徐々に下へと場所を変え、鎖骨の下辺りをきつく吸い上げた。
「綺麗に色がついた……。君は肌の色が白いから、よく映える」
 彼は愛おしそうに赤い花が咲いた場所に指を這わす。
 彼が与えてくれる悦楽に、オリビアは身体を震わせた。触れられるたびに身体が悦び、胸が締め付けられる。
「あぁ……。クラーク、好きです……」
「俺もだ。オリビア。君を愛している。誰にも渡したくない……。一目見た時から、君に心を奪われた」
 気持ちが通じて、身体も繋がる。
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