太陽のような君へ
咲さんが打ったサーブは狙ったかのように私のところに来る

日向と対照的な私は勉強も運動も微妙なのだ

この一球目は触れることも出来ず落としてしまった

里「美月大丈夫だよ!次頑張ろ」

『うん』

ところが、その次もその次も彼女のサーブは私を狙っているかのように同じ場所に来る。

思いのほか睨まれてるような気もするし、咲さんに嫌われるようなことしたかなぁ?

そしてついにそのサーブが顔面に当たってしまった私。女子とはいえ、力のあるサーブに体がよろめいてしまう

里「美月!大丈夫!?」

里菜が駆け寄ってくるのが見える

倒れる!そう思った瞬間誰かが後ろで私を抱きとめてくれた

「美月!大丈夫か!?」

それは日向で男子が試合をしている隣のコートから走って来てくれたのか少し息が上がっている

『ん…日向?』

「顔腫れたら困るしこのまま保健室連れてくな?しっかり掴まって」

日向が私を背負うと女子達が悲鳴を上げたがそんなことお構い無しに彼は

「先生、美月保健室連れていきます」

と体育館を後にしたのだった
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