御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「…えっ、、!?」


ん?なんだったんだ?


大丈夫かと、少しだけ首を傾げてみせると、妃奈は困ったように眉を下げた。


「凪くん…土曜日ってもう予定入れちゃった?」


「いや、まだだよ」


美容院に行こうか悩んでいたところだけど、妃奈がその日は予定を入れないで欲しいって言うなら、もちろん入れるつもりはない。


「あのね、光莉…急遽部活が入っちゃったみたいで…チケットキャンセル出来ないし…凪くん、一緒にプラネタリウム行ってくれないかな?」


………妃奈、どれだけ俺を好きにさせるつもり。


俺、今ニヤケそうになるのを必死に抑えてんの。


嬉しすぎて、だいぶやばい。


何より妃奈が、他の女子や日景じゃなく、真っ先に俺を誘ってくれたことが。


ねぇ、妃奈。妃奈の中で俺の存在は結構大きいんだって、勘違いしてもいい?


というか、させて。
< 109 / 297 >

この作品をシェア

pagetop