御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「もちろん行く。妃奈からの誘いを断るわけがない。」


「ありがとうっ!えへへ、楽しみにしてるね!」


……妃奈の方から矢が飛んできているように見える。


そしてその矢は全部俺の心臓に刺さっていく。


可愛いさという…凶器が。


「俺、明日髪切りに行ってくるね」


「うん!」


「あ……切る前に、1枚だけ写真撮ってもいい?嫌、かな?」


…妃奈に撮られる写真なら、嫌じゃないよ。


妃奈だけ、特別。


「妃奈の写真も撮らせてくれるなら」


きっと照れるんだろう、と思って少し意地悪っぽく言ってみると、妃奈は照れるどころか、満開の花のような笑顔を浮かべた。


「じゃあ、2人で撮ろう!」


と。


可愛い、、すぎないか?


即ロック画面に設定するんだけど…


「はい!凪くん寄って!」


スマホを斜め上に掲げて、俺の方に近づく妃奈。
< 110 / 297 >

この作品をシェア

pagetop