御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「大丈夫!ありがとうっ」


私に待たされていたのに、怒るどころか心配までしてくれるなんて……


どうしたら、凪くんみたいな人が生まれるのか知りたいよ…


「じゃあ、行こうか。」


ラフな格好なのに、長い手足と小顔のせいかモデルさんのように見える凪くん。


その姿があまりにもかっこよくて見惚れながら、凪くんについて行く。


だけど、凪くんが玄関のドアを開けた瞬間、私は一瞬にして我を取り戻した。


なぜかってそれは……目の前の光景があまりにも信じられなかったから…


家の前にリムジンがある……


真っ白で汚れなんて一切ない。


私たちが幼かった頃に凪くんが乗っているのを見ていたんだけど、あれは確か黒だった。


「妃奈、行くよ」


「まって、凪くん…バスは…」


今から走れば一応バスには間に合う。


「これに乗るんだよ」
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