御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「妃奈が別のところに行くなら、俺もついて行くよ?」


「わ、分かった、じゃあここにいるね、?」


その言葉に対して、凪くんは嬉しそうに頬を緩ませた。







──「お帰りの際はご連絡ください。」


目的地に到着すると、運転手さんがわざわざ降りて、私たちを見送ってくださった。


スマホで時間を確認してみても、チケットに表示されている時間まで、少しだけ余裕がある。


良かったぁ……


運転手さんと凪くんにとにかく感謝しなきゃ!


「妃奈はプラネタリウム初めて?」


「うんっ!だからすごく楽しみなの!」


きっと、すごく幻想的なんだろうなぁって、想像してる。


「そっか」


ぽんぽんと私の頭を撫でる凪くんに、まるで、はしゃぐ子どもの姿を優しく見つめるお父さんのような視線を向けられて、途端に恥ずかしくなってきた。


どうしてだろう、凪くんといると、いつも顔が赤くなってしまうのは…
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