御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
凪くんは……私が幼なじみだから、優しくしてくれてる、、そうじゃないの、?


「妃奈の彼氏にするのは、俺だけにして。」


………そっか、、凪くんは知らないんだ……


私に、、【彼氏】がいたこと…


ちゃんと向き合ってくれてる凪くんには、言った方がいいよね。


「あのねっ、凪くん」


「ん?どうしたの?」


私の呼びかけに、凪くんはご飯を食べる手を止めてくれる。


だから私も1度、ナイフとフォークをおいて、真っ直ぐに凪くんを見つめた。




「わ、たし……付き合ってる人、いたんだ…」




少しも時間をおくことなく、
……優しい凪くんの瞳が凍りついていく…


光がなくなっていく……


悲しい、というよりは、衝撃、ショックを受けたような表情だった。


そんな顔を見たらとてもじゃないけど、『凪くん』なんて言えず、私たちはそれ以降、お互い何も発しなかった。
< 123 / 297 >

この作品をシェア

pagetop