御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
私が勝手な行動をしちゃったのがいけなかったんだっ、


何でもどうぞ!という気持ちで、目をつぶる。


だけど……


「いや、妃奈にそんなことするわけがないでしょ」


「えっ、?」


あまりにも即答だった凪くんに、目が点になる。


「それよりさ、」


私が戸惑っているとは知らず、私に顔をグッと近づけて、じっと目を見つめた凪くん。


「誰?その男」


「あ、えっと、波瀬くんだよ!」


そう告げると、凪くんはすぐに眉をひそめて怪訝な表情を浮かべた。


「そんなやついた?転校生?」


え!凪くん覚えてないのっ!?


「いたよ!波瀬 恭弥(はせ きょうや)くん」


あ、と声をもらした凪くんは、フルネームを聞いて、誰なのか分かったみたい。


「そんなに押すタイプだった?」


「3年生の時、イメチェン?してきてたよ!女の子にすごくモテてた!」
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