御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「はぁ…」


私の話を聞いた凪くんは、謎が解けた、とでも言うかのように天を仰いで、それから短くため息をついた。


「凪くん?」


座高の差で、下から凪くんの顔を覗く。


あまりにも至近距離だったから、凪くんの瞳の中に私がいるのがハッキリと見える。


わぁ……凪くんの目って………本当に綺麗…


凪くんの濁りのない瞳に吸い込まれて、捕らえられたかのように動けなくなる。


ということは、きっと私の瞳にも凪くんしか写っていない。


優しい手つきで頬に手を重ねられる。


「これからは俺がずっと妃奈のそばに居るから、妃奈は他の男によそ見すんの禁止」


「…うん」


勝手に、出ていた声。


ちゃんと凪くんの言葉を理解していないまま、うんとか言っちゃった、、


後になって慌てるのがオチ…


だけど、目の前の凪くんは満足気な表情を浮かべているから、まぁいっかって思ったり…
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