御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「こんな所にずっと座らせてごめん、リビング行こう」


いつもと同じ笑顔。自分への怒り??みたいなものはもう消えたみたい。


凪くんに微笑み返してから、私は、差し出された右手に手を重ねた。





────リビングのソファーに座ると、凪くんは何やらお土産の袋から、球体に近い形の物を取り出した。


「これどうしたの?」


「お土産コーナーにあったんだ」


「そうなんだ!」


これは何なんだろう……


形がすごく不思議…


上の部分に穴が空いていて、反対に下の部分は置いて固定できるように凹んでいる。


首を傾げながらこれの使い方を想像していると、凪くんは一瞬ふっと笑って、立ち上がっ
た。


そして、そのままリビングのカーテンを全部閉めに行く。


電気もついていないし、そんなことをしたら、部屋中が暗くなるのは当然で…
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