御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「バーカ」


なっ、!舜くんいじわるモードだ、これ!


基本的に優しいのに、スイッチが入ると、すぐバカとか言ってくる。


「舜…」 【キーンコーンカーンコーン】


反論しようとした時、予鈴がちょうど重なってしまった。


私は、怒っていることを伝えるため、舜くんの方を向いて1度頬を膨らませてから、自分の席へ戻った。





───SHR終了後、みんなこの瞬間を待ちわびていたというように、一気に廊下へ駆け出して行った。


元気だなぁ……なんて、席から動かずにぼーっと思っていた私の元に、3人が集まってきてくれる。


3人とは、もちろん【凪くん 光莉 舜くん】のこと。


このままバスで向かう?と話していたところ、凪くんが「それなら…」と呟く。


「送迎車を呼ぼうか」


続いた言葉は、凪くんらしいと言えば確かに凪くんらしかった。
< 139 / 297 >

この作品をシェア

pagetop