御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「妃奈の大切な顔に傷がついたら悲しい」


「う、うん!ごめんね…もうやらない」


私としたことが……ダメだよっ、凪くんを悲しませたら…


ごめんねっ凪くん、



──それから私は、いつもよりも頑張ってご飯を口に運んで、家を出る時間になんとか間に合わせた。


「じゃあね凪くん、また学校で」


玄関のドアに手をかけながらそう告げると、凪くんは眉間にシワを寄せた。


「一緒に行こう」


「へ?」


でも、、凪くんは車で行くんじゃないの?


昔は、いつもそうだった覚えがある。


専属の運転手さんがついていて、いかにも高級そうなマークのついた車だった……


「凪くん、私は電車と歩きだから…」


「ん、だから妃奈と一緒に行く。」


…えと、それは凪くんも電車を使うってこと、だよね?


あの……凪くんが…?
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