御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
規則とかそういう話ではなくて、リムジンなんて来たらみんなが騒ぎ出してしまう。


凪くんは、学校の前に停めるつもりだったみたいだけど、『停めたらダメ』そんな言葉だけですぐに意味を理解してくれた。


「人気(ひとけ)の少ない公園の前にでも停めるよ」


「うん、ありがとう」


「え?なに、どういうこと?」


黙ってこの様子を見ていた光莉が、疑問いっぱいの表情で問いかけてきたけど、私は上手く説明出来なくて、とりあえず笑顔を返した。


見た方が絶対に早いと思う…あはは……




話し合いが終わったところで車に乗るため、歩き出すと、昇降口を抜けたあたりで、肩にかけていたバッグの紐を舜くんに勢いよく引っ張られた。


「きゃっ、」


もう、まだいじわるモードなのかな??


前触れがないから怖かったぁ………


「荷物持つから貸して」


「え??」
< 141 / 297 >

この作品をシェア

pagetop