御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
まさかそんなことを言われるとは思わなかった。


待って…荷物を持ってくれるって…?舜くんが?


「なんだよ笑」


ただただ呆然と立ち尽くしていた私の頭に手をのせる舜くん。


「ううん、ありがとう…」


舜くんと話していたのだけれど、横から視線を感じて、そちらを向く。


ひと目でわかるくらい機嫌が悪そうな表情。


私をじっと見ていたのも、凪くん…だよね?


なにか言いたいこととかあったのかな??


自分も話に入りたいとか、?


「?」


と、顔に浮かべて無言で首を傾げてみる。


「妃奈、手出して」


あれ、これ本邸に行く時も言われたやつ?


その時と同じなら……


私は、自分から凪くんの手に手を重ねた。


それが予想外の行動だったのか、目的と違うことをされて戸惑っているのか、凪くんは既に大きい目を見開く。


「凪、くん?違ったかな」
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