御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「歌うよ」


「…えっ…」


あまりにも真剣な目つきに心臓が揺れてしまう。


一体……どうしたんだろう……


動揺する私をおいて、『歌っていい?』とタッチパネルを操作する凪くん。


モニターに表示される英語のタイトルを見て、思わず凪くんの方を見上げる。


「洋楽、?」


「日本語も混ざってるやつだよ」


そう、なんだ……


バラードなんだと思う。優しい温かなメロディーが部屋に響いていく。


凪くんが息を吸う音が聞こえ、その後、優しい歌声が私の鼓膜に届いた。


……すごいっ、さすが凪くん、英語の発音も良すぎるし、何より声が綺麗すぎる……


これは、、、歌手になって欲しいぐらい……


それと……さっきから語りかけられているように聞こえるのは、なんでだろう……


私は馬鹿だから、英語のところはあんまりよく分からないけど…それでもなんか……すごく甘い。甘すぎる……
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