御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
凪くんはあくまでも歌を歌っているだけであって、私は関係ないのに…なんだか顔が熱くなってくる。


そんな私とは違って、涼しい顔で歌い終えた凪くんは、また私の隣に戻ってくる。


少しからかい混じりに「どうした?妃奈?」って私の顔を覗いてきたから…私の顔が真っ赤なんだと思う…。


「…かっ、こよかった、、よ」


動揺しすぎて上手く話せない。


何やってるの私…こんなの凪くんからしたらただの変なやつだよっ、


「ね、妃奈」


「う、んっ?」


凪くんの方をちゃんと見れないまま、頷くと、突如として、凪くんの顔は私の方にグッと近づいた。


「…ちゃんと届いた?」


「……へっ…」


「妃奈のために歌ったんだけど?」


あ、、そ、ういうことかっ、


私が聞きたいって言ったから……


「私の願いを聞いてくれて、ありがとうっ、凪くん」


「んー、やっぱりこの言い方だと伝わらないか」
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