御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
……もう、私わがまますぎるよ


凪くんは大丈夫って言ってくれたんだからそれでいいのに…


自分に呆れながら、コップに飲み物を注いでいると、突然聞き覚えのある声が聞こえた。


「妃奈ちゃん、?」


と……


私の横に立っていた声の主は、両耳にピアスがあいていて、プラス金髪という私からしたら印象強めの男の人。


なんで……私の名前を知っているんだろう…


会ったこと、ある??


「やっぱり妃奈ちゃんだよね?より綺麗になったね」


「…え、や、あの、どなた……ですか?」


「…え?忘れちゃった?」


申し訳ないけど…分からない。


ピアスをあけてる知り合いなんていたっけ?


「波瀬 恭弥」


は、せ…きょうや……


その名前を頭の中で復唱する。


「……波瀬くん…久しぶりだね、」


全然気づかなかった。中学の時と雰囲気が違ったから…
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