御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「妃奈さ、他の男にこんなことしてないよね」


妃奈の背中を優しくぽんぽんとしながら、尋ねる。


「そもそも私、男の子と話すことないよ、?」


あー確かにそうか。俺がいるのに妃奈と話そうとかいう男は日景以外いないか。


「うん。ずっと話さなくていいよ。」


妃奈の可愛い笑顔を他の男になんて向けないで欲しいし。


「凪くんはこれからも話してくれるよね、?」


話さなくていい。という言葉の中に俺も含まれていると思ったのか、もしくは心配になったのか、妃奈は細い腕に力を込める。


そんな可愛いことされたら、妃奈と話すのは一生俺だけでいいって思ってしまうけど。


「これからもずっと話そう」


「うんっ、ありがとう」


妃奈がお礼を言うようなことじゃないのに、こんなに嬉しそうに笑ってくれるなんて幸せでしかない。


「俺は手放す気とか一切ないからね」
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