御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「りょーかい」


舜くんがふっと笑った理由が私には分かった。


きっと、私が何を目当てにしてるのか分かってるんだろうな。


恋愛物が好きなこと親友である光莉と同じくらい知ってるもん。






そして、案の定少女漫画コーナーに直行した私を見て、舜くんは吹き出しそうになっていた。


「大好きな彼の大好きな女の子になる話…?」


「うんっ!これすごくいいんだよっ!」


「それは妃奈が読んでるの見たことないな、新しいやつ?」


「3巻だしすごく新しいっていうわけではないんだけど……あ、これは舜くんに言ったことなかったかも!」


普段光莉と一緒に舜くんに少女漫画の良さについて語ってるから、てっきり舜くんの知らないものはないと思ってた。


だけど、そんな舜くんが知らないなんて…そういえば最近はあんまりその話題が出てないかも…


「そっか。で、これはどういう話?」
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