御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。


ゲームセンターに着いてすぐ、私は欲しい物を見つけてしまった。


「あ、舜くんこれ!」


「ん?」


私が見つけたのはスクールバッグとかに付けられるようなくまのぬいぐるみキーホルダー。


白、茶色があってそれぞれに男の子と女の子のタイプがあった。


「お揃いにしたらすっごく可愛くない!?」


勢いのままそんなふうに言ってしまったけど、舜くんが『は?』という顔をしていることに気づく。


「ごめん、嫌だった?」


「いや…危機感ないなと思って」


危機感……??ん、危ない時に逃げようって気持ちはちゃんとあると思うけどなぁ…


「俺とでいいんだな」


そう私に確認しながら、アームに手をかけた舜くんを見て、私の中の何かが大きな音をたてた。


待って、舜くんがわざわざ確認する意味って……


男の子と女の子のぬいぐるみを男女でおそろいにするのって……もしかしてカップルだけだった!?
< 189 / 297 >

この作品をシェア

pagetop