御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「妃奈がいないと、この学校に来た意味ない」


え……??凪くん、、??急に何言って…


「なっ、」


言葉につまる私に気づいて、光莉が背中をさすってくれる。


そしてそのまま私の前に出ると、力強く言い放った。


「あのっ!私、妃奈の親友の上木 光莉と言います。妃奈困ってるんで単刀直入に聞きますけど、あなた妃奈のこと、好きなんですか?」


「そうだけど」


私が何言ってるの、光莉!とツッコミを入れる暇もなく、顔色ひとつ変えずに答えた凪くん。


そんな凪くんの視線はただ黙ってこの光景を見ていた舜くんに移る。


ん、??凪くんじゃなくて、舜くんの方を振り向いた瞬間、舜くんの眉毛がピクっと動いた気がするけど……気のせいかな?


「妃奈行こう」


「え、待って凪くん、光莉と舜くんも」


「……そうだね」


頷いてくれたのは良かったんだけど、その言葉に反して凪くんの歩くスピードはどんどん速くなっていく。
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