御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。
「そうだな」




迷子センターに向かう途中、妃奈はりょうまに笑顔で何度も話しかけていた。


「りょうまくんって好きな食べ物とかある?」


「…ハンバーグ…」


「ハンバーグ!私も大好きだよ!一緒だねっ」


この声も顔も仕草も全てが反則。


…可愛すぎ。


妃奈の笑顔にりょうまもつられて笑う。


妃奈は天才だと思う。


あっという間に泣き止ませたなんて。


りょうまは妃奈ことがよほど気に入ったのか、迷子センターについて、『アナウンスをするので、りょうまくんはここで引き取りますね』なんて言われても妃奈と離れたがらなかった。


「おねーちゃんといる…」


「うん、分かったよ!お母さんたちが来るまで一緒にいようね」


なーんかすげーイチャイチャしてないか?


俺の入る隙間が全くない。


「りょうま…」


「ぼくおねーちゃんだいすきっ!」
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